初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
気付けば江崎課長と千夏の姿はもうなかった。

代わりに原さんが満足そうな顔をして座っていた。


「やっと連れて行ったのね」

「え、何のことです?」

「課長のこと。結構長い時間いたからいつ動くかなーと思っててね」


え。
そんな長い時間いたですって⁉


「い、いつから…」

「有村さんが戻ってきたすぐ後かな?」


じ、じゃあ…あの恥ずかしい告白を聞いていたってこと?


「ん?ということは俺が小西さんに飲ませちゃったのもばれているよね…あ、でもそれで二人の仲が深まるなら結果オーライか」


いつものニコニコとした顔で原さんは枝豆をつまんでいた。

まぁ確かに仲が深まれば結果オーライだけど。

…何とかなるよね。
私が心配したところで、当事者ではないし。


「有村さん、飲もうか」


そう笑顔で飲み物を渡してきた原さんに頷いた。
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