初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
「色々聞きたいことはあるが…何か勘違いをしていないか?」

「勘違い?」

「俺が好きなのは千夏、君だけだ。そもそも好きでもない、しかも酔った女を自分の家に連れて来ない」


…そうでした、私酔っていました。
て、今は反省している場合じゃない。

なんか普通に恥ずかしいことを言われた気がするけれど、今はスル―させていただこう。


「じ、じゃあ、あの女の人は…」

「女?」

「先週会社の帰りに失敗していつも降りる駅じゃないところで降りてしまって…ちょっと寄りたいところがあって改札を出たらお店から江崎課長と綺麗な女の人が出てきて…」


言葉にすると、あの時の様子が鮮明に思い出されてまた泣きそうになる。
その涙を必死で抑えた。


「その、以前から社内で江崎課長と綺麗な女の人が歩いていたとか噂があって…疑ったらダメだって分かっていたつもりなのに疑って連絡もしないでごめんなさい」
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