初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
勢いだけで言ってしまった。

江崎課長にどう思われるだろうか。
やっぱり疑われていたって分かったら気分は良くないよね…。

江崎課長をちらりと見れば何かを考えているようだった。
そしてすぐに「あ」と呟いた。


「それは多分俺の姉だろう」

「お姉さん…?」


そういえばお姉さんがいらっしゃったような…。


「先週は確かに千夏の言った駅周辺を姉と歩いていたな。その前も結構頻繁に姉に呼び出されている」


つまり…これは私の勘違いってことですか?
他の女の人ってお姉さん?

…嘘でしょう!?
いや、嘘でいいけど!


「誤解は解けたか?」

「はい、それはもう」


クスクス笑う江崎課長に私は恥ずかしくて下を向いた。


「千夏」

「はい…」

「俺も一つ確認したいことがある」

「何ですか?」

「さっきの飲み会での発言、あれは本当か?」
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