初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
そんな告白をしたのに、江崎課長からの返事はなかった。

代わりに聞こえてきたのは、ボフンッという音。

横に座っていたはずの江崎課長は、座った状態からベッドに倒れ込んでいた。
しかも顔を腕で隠して。


「あの…?」

「…まだ酔っているのか?」

「酔ってないです!」


部屋は薄暗いものの、人の顔色ぐらいは分かる。
横になっている江崎課長の顔色も…少し、いや結構赤いのが分かった。

もしかして…照れている、とか?

「はぁ…」と溜め息をつく江崎課長を不思議に思いながらも、私の顔は江崎課長が照れているということに嬉しくてにやにやが止まらなかった。



しばらくして横になっていた江崎課長が座りなおした。

そういえば…今何時だろう。

ふと、そんなことを思った。

確か飲み会が始まったのは19時ぐらいで…あれ、酔う前に時計みたっけ。
記憶も曖昧なうえに、近くに時計らしきものが見当たらず私は江崎課長に聞いてみた。

すると江崎課長は腕時計をちらりと確認した。
その動作すらキュンとするのは、自分が思う以上に彼に溺れているということ。
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