初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
「そんなに俺といるのが嫌か?」

「ち、違います嫌じゃないです!!」


必死で否定した私に、江崎課長は腕を掴んだまま立ち上がりグイッと引っ張った。
そのせいで、私は江崎課長のもとへ飛び込むことになった。

そしてギュッと抱きしめられた。


「じゃあこのまま泊まっていけばいい」

「そ、それは…」


なんとハードルが高いのか。
とっさに否定しかけた私を江崎課長は、


「拒否権は認めない」


とばっさり言った。
そこまで言われてしまうと、もう拒否はできない。

でも…ね?
いい年した男女が一つ屋根の下ですよ?しかも恋愛感情をお互いに持つ者。
さすがの私でも、その先に何が待っているかぐらい分かっている。

分かっている…けれど、いざそういう状況になると怖い。


無意識に体が硬くなっていたのだろうか。
江崎課長が背中をさすってくれていた。


「君のペースに合わせる」
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