初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
江崎課長は本当に美味しそうに食べてくれた。
味見をした時、まぁ普通だなと思ったんだけど…。
あ、そういえば…。
私はついさっき由依からきていたメールの内容をふと思い出した。
『無事ついた?ゆっくりしてきてね!
そういえばずっと気になってたんだけど、あの閻魔様は千夏のどこを好きになったのかな?
機会があれば聞いてきて。機会があれば、でいいからね!』
確かにそんなこと1回も聞いたことないよね…。
部も課も違う、そこまで関わりのない私のどこを?
由依以上に気になって、江崎課長がお茶を飲み終わったのを見て聞いた。
「一つ聞いていいですか?」
「ん?」
「江崎課長は私のどこを好きになったのですか?」
江崎課長は聞いた直後驚いた顔を見せたが、「そうだな…」と言って答えてくれた。
「真面目で一生懸命で一途で、どこか放っておけないところ」
飛び上がりたいほど嬉しい褒め言葉をもらったけど、最後の放っておけないところが気になるんですが。
そう思いつつも、江崎課長の話の続きに耳を傾けた。