非異能者を騙る異能者の日常
序章
「あーあ、こんなハズじゃあ無かったンけどなあ」
キラキラ光る銀色の髪の子供は何もかも全てを諦めたような声で、言った。
「やっぱりさ、この能力はイラナイ」
ゆっくりと両手で頭に触れる。
「[設定変更]私、いや禊川杭那自身の異能に関する記憶を無にし、異能を無にする!!」
フッと全身の力が抜ける。床に倒れた。段々意識が遠退いていく。
最後に見えたのは、赤い世界だった。
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