スイートラブライフ
「ね、エプロン付けてるでしょ? 『裸エプロン』もお手本見せようと思って」
そう言ってさわやかな笑顔を向けられたが、なんせギャルソンエプロン一枚。
嬉しそうに一回転して見せてくれた。
「そんなの見せられても私、絶対しませんからっ」
「大丈夫だって、ミィはやればできる子でしょ?」
「で・き・ま・せ・ん! もう! 変態!」
『裸エプロン』のまま抱きついてこようとする大倉さんを巧みにかわしながら部屋を逃げ回る。でもすぐに捕まってしまった。
「つかまえた! じゃあ次はミィの番だよ」
そっとパジャマのボタンに手をかけられそうになる。
「いや――!」
叫ぶと同時にリビングのドアが“バンッ”と開く。
「社長! お時間とっくに過ぎております。早く準備してください」
救世主のごとくあらわれたのは真田さんだった。
「嫌だ。次はミィが『裸エプロン』の番なのに。これからがいいところなのに」
大倉さんは私の後ろに隠れて、真田さんから逃げようとしている。
「何を言ってるんですか! 早く着替えないとそのまま連れて行きますよ!」
「そのままはダメ!!」
大倉さんと私の声が重なる。
「ならば十五秒以内に着替えてください」
冷たく言い放つ真田さんに、大倉さんもしぶしぶ従う。寝室へと歩く後ろ姿がいろいろ丸見えで、ちょっぴりかわいそうになった。
着替えている大倉さんに声をかける。
「帰ってきたら髪の毛モフモフさせてあげますから」
そう言うと「本当?」とキラキラした目で問いかけられた。
「本当です。だからお仕事がんばってくださいね」
「裸エプ――」
「それはダメです」
「そっか、じゃあ今はキスだけで我慢するよ」
そう言って顔を寄せて来てチュッと触れるだけのキスをしていると――
「三・二・一、はい時間切れです」
という声が外からかかり、大倉さんは真田さんにまさに首根っこを掴まれたまま「いってきます」と私に手を振った。
ちょっと?おかしな彼との、普通の?日常。
それこそが私にとっての甘いスイートラブライフ。
そう言ってさわやかな笑顔を向けられたが、なんせギャルソンエプロン一枚。
嬉しそうに一回転して見せてくれた。
「そんなの見せられても私、絶対しませんからっ」
「大丈夫だって、ミィはやればできる子でしょ?」
「で・き・ま・せ・ん! もう! 変態!」
『裸エプロン』のまま抱きついてこようとする大倉さんを巧みにかわしながら部屋を逃げ回る。でもすぐに捕まってしまった。
「つかまえた! じゃあ次はミィの番だよ」
そっとパジャマのボタンに手をかけられそうになる。
「いや――!」
叫ぶと同時にリビングのドアが“バンッ”と開く。
「社長! お時間とっくに過ぎております。早く準備してください」
救世主のごとくあらわれたのは真田さんだった。
「嫌だ。次はミィが『裸エプロン』の番なのに。これからがいいところなのに」
大倉さんは私の後ろに隠れて、真田さんから逃げようとしている。
「何を言ってるんですか! 早く着替えないとそのまま連れて行きますよ!」
「そのままはダメ!!」
大倉さんと私の声が重なる。
「ならば十五秒以内に着替えてください」
冷たく言い放つ真田さんに、大倉さんもしぶしぶ従う。寝室へと歩く後ろ姿がいろいろ丸見えで、ちょっぴりかわいそうになった。
着替えている大倉さんに声をかける。
「帰ってきたら髪の毛モフモフさせてあげますから」
そう言うと「本当?」とキラキラした目で問いかけられた。
「本当です。だからお仕事がんばってくださいね」
「裸エプ――」
「それはダメです」
「そっか、じゃあ今はキスだけで我慢するよ」
そう言って顔を寄せて来てチュッと触れるだけのキスをしていると――
「三・二・一、はい時間切れです」
という声が外からかかり、大倉さんは真田さんにまさに首根っこを掴まれたまま「いってきます」と私に手を振った。
ちょっと?おかしな彼との、普通の?日常。
それこそが私にとっての甘いスイートラブライフ。