君の名を呼んで
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私が確信した通り、その日から舞華さんが私に絡むことは無くなった。
たまに朔やすずとはじゃれ合い程度にイヤミの応酬をしているようだけど。
もともと演技もかなりの実力のある彼女。
きっともっと活躍していくんだろう。
私は彼女の担当では無いけれど、でも芸能マネージャーとして、彼女の強さは好きだな。
ーーそう思えた。
今日の撮影予定を順調に消化して、私はすずが帰り支度をしていると。
そこにひょっこりと顔を出したのは蓮見貴雅。
「あ、雪姫さん、もう帰るの?お茶でも」
「しませんッ!雪姫ちゃんは忙しいの!」
すずが警戒心剥き出しにして言う。
「藤城さんも一緒にどう?もう終わりでしょう。俺は次の仕事までまだ時間あるし、メンバーも来てるんだよ」
彼の肩越しに見れば、『ジェイズ』のメンバー三人がそこに居た。
このあと近くのスタジオでラジオ番組の収録があるそうで、蓮見君を迎えに来がてら、撮影を見学してたらしい。
道理で女性スタッフがそわそわしてたはずだわ。
「う、だ、騙されないんだから!ジェイズにアタシが釣られるとでも」
あ、ここにもソワソワしてる子が。
すずってば実はジェイズのリーダー、凪涼平君のファンなんだよね。
「ここのカフェでちょっとだけだよ。みんな居るし良いでしょ?」
蓮見君の笑顔と巧みなお誘いに、結局私もすずも断りきれず、皆でお茶することになった。
「こいつ本当に雪姫さんの話ばっかりなんですよ」
凪君がそう言うと、蓮見君が頬を染めて口を尖らす。
「だって本当に可愛いし」
うーん、私年上なのになあ。
こんなに素直に褒められることってあまり無いから、何だか照れてしまう。
皇はだいたい皮肉かセクハラ発言をトッピングしてくるし。
私が確信した通り、その日から舞華さんが私に絡むことは無くなった。
たまに朔やすずとはじゃれ合い程度にイヤミの応酬をしているようだけど。
もともと演技もかなりの実力のある彼女。
きっともっと活躍していくんだろう。
私は彼女の担当では無いけれど、でも芸能マネージャーとして、彼女の強さは好きだな。
ーーそう思えた。
今日の撮影予定を順調に消化して、私はすずが帰り支度をしていると。
そこにひょっこりと顔を出したのは蓮見貴雅。
「あ、雪姫さん、もう帰るの?お茶でも」
「しませんッ!雪姫ちゃんは忙しいの!」
すずが警戒心剥き出しにして言う。
「藤城さんも一緒にどう?もう終わりでしょう。俺は次の仕事までまだ時間あるし、メンバーも来てるんだよ」
彼の肩越しに見れば、『ジェイズ』のメンバー三人がそこに居た。
このあと近くのスタジオでラジオ番組の収録があるそうで、蓮見君を迎えに来がてら、撮影を見学してたらしい。
道理で女性スタッフがそわそわしてたはずだわ。
「う、だ、騙されないんだから!ジェイズにアタシが釣られるとでも」
あ、ここにもソワソワしてる子が。
すずってば実はジェイズのリーダー、凪涼平君のファンなんだよね。
「ここのカフェでちょっとだけだよ。みんな居るし良いでしょ?」
蓮見君の笑顔と巧みなお誘いに、結局私もすずも断りきれず、皆でお茶することになった。
「こいつ本当に雪姫さんの話ばっかりなんですよ」
凪君がそう言うと、蓮見君が頬を染めて口を尖らす。
「だって本当に可愛いし」
うーん、私年上なのになあ。
こんなに素直に褒められることってあまり無いから、何だか照れてしまう。
皇はだいたい皮肉かセクハラ発言をトッピングしてくるし。