君の名を呼んで
side すず
久々のオフに友達と会って、帰りがけにBNPに寄ってみたなら。
もう終業時間だというのにまだ人が居て、しかも何故か女性ばっかり。
何かあったのかな?
なんて思っていたら、受付嬢がひそひそと話をしているのが耳に入った。
「え~!城ノ内副社長が!?」
「だってあの女に名前、呼ばせてたのよ。今まで誰だって彼の名前呼んだら即アウトで、全員切られてたじゃない」
「ショック~!!誰の相手でもしてくれるけど、誰ともつき合わない人かと思ってたのに」
なにこれ。
何かと思えば。
雪姫ちゃんと城ノ内副社長の関係がバレたらしい。
「ねえその話、詳しく聞かせてよ」
「あっ、すずちゃん!」
聞けば雪姫ちゃんと副社長自ら、カミングアウトしたみたいだけど。
何考えてるんだろ、副社長。
こんな副社長が手をつけた女ばっかりの中でそんなことバラしたら、絶対雪姫ちゃんに嫉妬して、嫌がらせとかしてくるに決まってるのに。
「ムカつく!なんであんな子なの?」
ほら、総務のお姉さんとか、目を吊り上げてるじゃない。
あたしの雪姫ちゃんが泣くような事になったら、どうするのよ。
久々のオフに友達と会って、帰りがけにBNPに寄ってみたなら。
もう終業時間だというのにまだ人が居て、しかも何故か女性ばっかり。
何かあったのかな?
なんて思っていたら、受付嬢がひそひそと話をしているのが耳に入った。
「え~!城ノ内副社長が!?」
「だってあの女に名前、呼ばせてたのよ。今まで誰だって彼の名前呼んだら即アウトで、全員切られてたじゃない」
「ショック~!!誰の相手でもしてくれるけど、誰ともつき合わない人かと思ってたのに」
なにこれ。
何かと思えば。
雪姫ちゃんと城ノ内副社長の関係がバレたらしい。
「ねえその話、詳しく聞かせてよ」
「あっ、すずちゃん!」
聞けば雪姫ちゃんと副社長自ら、カミングアウトしたみたいだけど。
何考えてるんだろ、副社長。
こんな副社長が手をつけた女ばっかりの中でそんなことバラしたら、絶対雪姫ちゃんに嫉妬して、嫌がらせとかしてくるに決まってるのに。
「ムカつく!なんであんな子なの?」
ほら、総務のお姉さんとか、目を吊り上げてるじゃない。
あたしの雪姫ちゃんが泣くような事になったら、どうするのよ。