溺れる蝶
放課後になって資料室に行く
数学の課題を提出するためだ
先生いるかな…?
「失礼します」
ガラッとドアを開けると、窓際でタバコを吸ってる芹沢先生がいた
「岸川か、どうした?」
「みんな分の課題を持って来ました」
「あぁ、机の上に置いといてくれ」
机の上に置くと、先生の香りが少し濃くなる
窓から差し込む夕陽が私たちを照らして
なにをするにも様になってる
これが本当に教師なんだろうか
教師にしては少し妖艶すぎて怖い
わたしがずっと見つめていたからか
「どうした?」
「あ、いえ。すみません。失礼しました」
そういって部屋からでた