溺れる蝶

繁華街の隅でしばらく待っていると

「玲央ちゃんかな?」

「あ、はい」

見た目20代の爽やかな男性がきた

「待たせたね、行こうか」

男の人は優しく微笑み手をひく

いい人そうだし、よかった

ホテルの部屋に入るとベッドまで連れて行かれた

「シャワー浴びる?」

「いや、いいです」

そういうと男の人は優しくキスをした

いつもとは違う扱いで、気分が落ち着く

「はぁ…あぁ……」

この人はいい人なんだなっておもう

最後まで優しかった男の人は行為の後

「ねぇ、どうして玲央ちゃんはこんなことしてんの?」

あ、いいたくなかったら気にしないでっと付け足しながらそう言った

私は

「……遊ぶためですよー」

その言い方になにか勘付いたのか、その男の人はそれ以上何も言って来なかった
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