雨の日の出来事




「センパイ、耳弱いんすね。」



「う、うるさいっ!」



耳を解放されたと安心してたらそんなことを言われた。



「センパイ、可愛いですね。」



「なっ、やめてよ、冗談はっ!」



やめてよ…期待しちゃうじゃん。



「センパイ、好きっすわ。」



最大級の笑顔で言われる。



なんなの、急にっ!



「だから冗談は…」



「冗談じゃないです。好きです、センパイ。」



宮本くんの真剣な瞳に胸が高鳴る。
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