雨の日の出来事



「はぁ、はぁ…」



「センパイ、肺活量なさすぎですよ。
てか、息してないでしょ?」



息切れしてる私を見て宮本くんは笑う。



「長すぎなのっ…!」



「なにが?」



「え…」



それを私に言わせるの?
嫌だよ、恥ずかしいよ……。



「なにが長かったんですか?
うーん、わかんないな。

センパイってわかんない後輩を教えるのが役目ですよね?」



ニヤニヤしながら言う宮本くんは確信犯だ。
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