やさしい手のひら・後編
閉店まで飲み明かし時計を見ると3時を過ぎていた
「今日は飲んだねー」
会計の前で私が財布を出そうとすると
「亜美は出さなくていいから」
凌が私の財布を押さえた
「で、でも・・・私、たくさん飲んだし」
「今日は俺が佐藤に頼んで亜美を誘ってもらったから、今日は俺のおごり」
「・・・」
「今度はおごってもらうから」
「ごめんね・・・」
「楽しかったならそれでいい」
「ありがとう」
由里は気分がいいのか鼻歌を歌いながら入り口の方へ歩いて行った
「ほら、由里。フラフラだよ」
「なんか久しぶりで楽しくってね」
「私も楽しかったよ」
「本郷ね・・・凄く亜美のこと心配してたよ」
「う・・・ん」
「彼女いるんだよ」
「えっ?凌に・・・?」
「それなのに亜美のこと気にしてさ」
凌、彼女できたんだね・・・
なぜかちょっとだけ寂しくなった
「向こうに告られたらしいけど、付き合うかかなり悩んでね・・・」
「そっか・・・。次は凌が幸せになる番だね」
「本郷はね・・・亜美を忘れるために付き合ったんだよ」
「・・・」
「亜美、本郷とはもうやり直せないの?」
考えたことなかった・・・
学生の頃あんなに大好きだった凌。今までいろんな所で私を支えてくれた
「よし、行くぞ」
後ろから凌が来て私は凌の顔を見た
「どうした?」
「ううん。なんでもない」
今はやっぱり、凌も新くんも私の中には入れない
「今日は飲んだねー」
会計の前で私が財布を出そうとすると
「亜美は出さなくていいから」
凌が私の財布を押さえた
「で、でも・・・私、たくさん飲んだし」
「今日は俺が佐藤に頼んで亜美を誘ってもらったから、今日は俺のおごり」
「・・・」
「今度はおごってもらうから」
「ごめんね・・・」
「楽しかったならそれでいい」
「ありがとう」
由里は気分がいいのか鼻歌を歌いながら入り口の方へ歩いて行った
「ほら、由里。フラフラだよ」
「なんか久しぶりで楽しくってね」
「私も楽しかったよ」
「本郷ね・・・凄く亜美のこと心配してたよ」
「う・・・ん」
「彼女いるんだよ」
「えっ?凌に・・・?」
「それなのに亜美のこと気にしてさ」
凌、彼女できたんだね・・・
なぜかちょっとだけ寂しくなった
「向こうに告られたらしいけど、付き合うかかなり悩んでね・・・」
「そっか・・・。次は凌が幸せになる番だね」
「本郷はね・・・亜美を忘れるために付き合ったんだよ」
「・・・」
「亜美、本郷とはもうやり直せないの?」
考えたことなかった・・・
学生の頃あんなに大好きだった凌。今までいろんな所で私を支えてくれた
「よし、行くぞ」
後ろから凌が来て私は凌の顔を見た
「どうした?」
「ううん。なんでもない」
今はやっぱり、凌も新くんも私の中には入れない