やさしい手のひら・後編
「俺はお前を信じてるけど」
フッと笑った新くんの顔があまりにも優しい顔で、胸が苦しくなる
「何食べたい?」
本当に気付いていないのか、気付いていないふりをしているのか新くんの表情からは伺うことはできなかった
「なぁ」
「うん?」
運転したまま、私を呼んだ
「来るなって言われたなら、もう行かなくていいんじゃね?」
「う…ん。そうだよね」
新くんの言う通り、そうかもしれない
「もう…行ってほしくない」
下を向いていた私はハッとして新くんを見た
どこか悲しそうな横顔
きっと初めから行ってほしくなかったんだよね
今頃になって気付いた
行っていい、と言った新くんに甘えて、ただ凌のことが心配で…
また私は後先考えず突っ走ってしまった
フッと笑った新くんの顔があまりにも優しい顔で、胸が苦しくなる
「何食べたい?」
本当に気付いていないのか、気付いていないふりをしているのか新くんの表情からは伺うことはできなかった
「なぁ」
「うん?」
運転したまま、私を呼んだ
「来るなって言われたなら、もう行かなくていいんじゃね?」
「う…ん。そうだよね」
新くんの言う通り、そうかもしれない
「もう…行ってほしくない」
下を向いていた私はハッとして新くんを見た
どこか悲しそうな横顔
きっと初めから行ってほしくなかったんだよね
今頃になって気付いた
行っていい、と言った新くんに甘えて、ただ凌のことが心配で…
また私は後先考えず突っ走ってしまった