やさしい手のひら・後編
「亜美、安心した?」

「由里、昨日教えてくれないから…私、気になって、気になって…」

「だって自分の目で確かめた方がいいじゃん」

「ひどいよぉ」

私は泣きながら怒って、でもやっぱり嬉しくて笑っていた

「あともう少しリハビリ頑張れば退院できるんだ」

嬉しそうに話す、凌の顔はとても明かるい表情で嬉しさが滲み出ていた

「後もう少し頑張って」

「おぉ。もういい加減退院したいしな」

「いい?最後までまじめにやるんだよ」

由里から言われて、ふてくされながら 

「わかってるよ」

「退院したら退院祝いやろう。本郷のおごりでね」

「はあ?なんで俺よ」

いつもの凌にホッとしながら、二人の会話が可笑しくて笑っていた

本当によかった

とにかくこの一言しか言い表せれない

凌の未来が明るくなったことが何よりも嬉しかった




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