やさしい手のひら・後編
私は箱に入ったいたピンクの袋にアクアマリンを入れて、また箱に閉まった

「新くんから2つもプレゼントもらっちゃったね」

「バックはみんなからだから、石が本当のプレゼント」

「全部嬉しい」

「そっか。よかったな」

「さっき…」

「うん?」

私は首を傾げながら新くんを見た

「健太、何言いたかったんだろうな」

やっぱり新くんには聞こえていなかったんだ…

私は思わず隠してしまった

「私にもわからない」

「聞きたかった?」

「え、あっ、どうだろ…」

「俺は聞かせたくなかった」

「…」

「今更、何がある?」

そうだよね…新くんの言う通り今更だよね…

「おめでとう、なんて亜美が傷つくだけだろ」

私はハッとして新くんを見た

聞こえていたんだね…

「お前はどんな気持ちだった?嬉しかったか?」

私は…
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