夏恋
「やっと終わった~! ありがとね!」
「おう!荷物が意外に少ないから早く済んだな」
2人は片付いた部屋に腰を降ろす。
「ね、今から街へご飯食べに行かない?」
「まぁいいけど… オレそんなに金持ってないぞ?」
「いいよ、手伝ってくれたお礼にちょっと私が多目に払ってあげるから!いこっ!」
彩は立ち上がると裕也の腕を掴む。
「分かったからって!そんなに急かすなよ!」
裕也は彩に掴まれだるそうに立ち上がる。
「ふもとにあったうどん屋ってまだやってるの?」
彩が外に出てから唐突に聞いてきた。
「ああ、富士屋のことか? まだおばさんが頑張ってやってた様な気がするな」
「じゃぁそこ行こうよ!懐かしいなぁ!」
2人はバスへ乗るため停留所に向かった。
< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop