夏恋

再会

辺りはもう薄暗くなっていた。 裕也は学校から家まで自転車で片道一時間の道を帰路についていた。この山道でたいぶ鍛えられた。今日の部活での練習を頭の中に思い起こし、家に帰ってから近くの広場で夜遅くまで課題を詰めていく。それが裕也の日課だった。 今のチームの雰囲気は最高だ。皆、大会前に 気分は高揚し、まさに一つになっている。裕也は一人一人のチームメイトの顔を思い、勇気づけられた気分になった。
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