光のもとでⅡ
注目の的から外れたくて、そっとツカサから離れようとしたそのとき、
「翠葉っ、司っ! こっちこっち!」
観覧席から海斗くんに呼ばれそちらを見上げる。と、カメラを構えた真咲くんがいた。そして、
「ほらほら、ふたりとももっとくっついて!」
言いながらツカサを押したのは風間先輩。
私の肩を人差し指で押したのは飛翔くん。
「わっ……」
ツカサの腕にぶつかって鈍い痛みが生じると同時、女の子たちの悲鳴が一斉に降り注ぐ。
ツカサとふたり唖然としているうちにシャッターは切られ、
「ふたりとも、今日の後夜祭は大変そうだな? ふたりがワルツでも踊ろうものならどんな騒ぎになることか」
風間先輩はケラケラと笑いながら観覧席へ戻っていった。
「翠葉っ、司っ! こっちこっち!」
観覧席から海斗くんに呼ばれそちらを見上げる。と、カメラを構えた真咲くんがいた。そして、
「ほらほら、ふたりとももっとくっついて!」
言いながらツカサを押したのは風間先輩。
私の肩を人差し指で押したのは飛翔くん。
「わっ……」
ツカサの腕にぶつかって鈍い痛みが生じると同時、女の子たちの悲鳴が一斉に降り注ぐ。
ツカサとふたり唖然としているうちにシャッターは切られ、
「ふたりとも、今日の後夜祭は大変そうだな? ふたりがワルツでも踊ろうものならどんな騒ぎになることか」
風間先輩はケラケラと笑いながら観覧席へ戻っていった。