光のもとでⅡ
「だから、もしかしたら春休み中一度も会ってないんじゃないかと思ったんだけど、そういうわけじゃないみたいでほっとした」
「あの、桃華さん」
「何?」
「用事がないのにメールしたり電話したり……。何を話すの?」
「何って――」
桃華さんが言葉に詰まると、海斗くんが「くっ」と笑う。
「用がなかったら連絡しないって、すげー翠葉と司らしいと思うけど?」
私とツカサらしいってどんなだろう……。
少し考えてみたけれど、海斗くんが思っているものを捉えることは難しそう。
「何なに? 御園生さんと藤宮先輩付き合うようになったん?」
サザナミくんに訊かれて、「え?」と思う。
「え? って顔してるけど……もしかしてまだなの?」
訊かれたことになんと返事をしたものかと考えていると、ツカサの声に遮られた。
「二年、早く席に着け」
私たちが席に着くと、今年度の予算を組む会議が始まった。
「あの、桃華さん」
「何?」
「用事がないのにメールしたり電話したり……。何を話すの?」
「何って――」
桃華さんが言葉に詰まると、海斗くんが「くっ」と笑う。
「用がなかったら連絡しないって、すげー翠葉と司らしいと思うけど?」
私とツカサらしいってどんなだろう……。
少し考えてみたけれど、海斗くんが思っているものを捉えることは難しそう。
「何なに? 御園生さんと藤宮先輩付き合うようになったん?」
サザナミくんに訊かれて、「え?」と思う。
「え? って顔してるけど……もしかしてまだなの?」
訊かれたことになんと返事をしたものかと考えていると、ツカサの声に遮られた。
「二年、早く席に着け」
私たちが席に着くと、今年度の予算を組む会議が始まった。