光のもとでⅡ
引き合わせ当日――お母さんの実家では、普段は世界を飛び回っている叔父も揃っていた。
おじいちゃんとおばあちゃんが戸惑っている中、黄(こう)叔父さんが握手を申し出て、唯兄が手を伸ばすとぎゅっと握りしめハグをした。唯兄は面食らっていたけれど、一気に場の緊張が解れた気がする。
「姉さんも義兄さんも、相変わらず好き勝手やりたい放題だな。でも、唯芹くんを迎えるメリットがあったからこそ養子に迎えたんだろう?」
黄叔父さんは信じて疑わない、という目をお母さんたちに向ける。
「そのとおりよ。うちには大きなメリットがあるの。すてきなことにデメリットはなしよ。最高でしょう?」
手を腰に当て胸を張るお母さんに、黄叔父さんは吹きだした。
私は唯兄の緊張を少しでも和らげたくて、そっと唯兄の手を取り力をこめた。
おじいちゃんとおばあちゃんが戸惑っている中、黄(こう)叔父さんが握手を申し出て、唯兄が手を伸ばすとぎゅっと握りしめハグをした。唯兄は面食らっていたけれど、一気に場の緊張が解れた気がする。
「姉さんも義兄さんも、相変わらず好き勝手やりたい放題だな。でも、唯芹くんを迎えるメリットがあったからこそ養子に迎えたんだろう?」
黄叔父さんは信じて疑わない、という目をお母さんたちに向ける。
「そのとおりよ。うちには大きなメリットがあるの。すてきなことにデメリットはなしよ。最高でしょう?」
手を腰に当て胸を張るお母さんに、黄叔父さんは吹きだした。
私は唯兄の緊張を少しでも和らげたくて、そっと唯兄の手を取り力をこめた。