光のもとでⅡ
「唯芹くんにとっては規格外な両親ができて大変かな? でも、翠葉と蒼樹ともうまくやってるみたいだね」
「あ、はい……」
「そんなに緊張することも気後れすることもないよ。これからは気軽に遊びにおいで。ここに来づらかったら僕の家でもかまわないしね」
「は、い……」
硬い空気を纏ったままの唯兄の肩に手を乗せた蒼兄は、ずいずい、と唯兄を前に押し出した。
「叔父さん、パソコンの調子悪いって言ってなかった? 唯に任せたら稼働率上げてもらえること間違いなし!」
そんなふうに話して、三人はそそくさと二階へと上がってしまった。二階から下りてきたときには、すっかり打ち解けているように見えた。けれども、おじいちゃんたちを前にすると、唯兄は借りてきた猫のようになってしまう。
「あ、はい……」
「そんなに緊張することも気後れすることもないよ。これからは気軽に遊びにおいで。ここに来づらかったら僕の家でもかまわないしね」
「は、い……」
硬い空気を纏ったままの唯兄の肩に手を乗せた蒼兄は、ずいずい、と唯兄を前に押し出した。
「叔父さん、パソコンの調子悪いって言ってなかった? 唯に任せたら稼働率上げてもらえること間違いなし!」
そんなふうに話して、三人はそそくさと二階へと上がってしまった。二階から下りてきたときには、すっかり打ち解けているように見えた。けれども、おじいちゃんたちを前にすると、唯兄は借りてきた猫のようになってしまう。