光のもとでⅡ
「ちゃんと家族分もあるー?」
唯兄に催促されて、「もちろん」と答えた。
「アーモンドを少し多めに買ってきたから唯兄の好きなプラリネも作るよ」
「やったっ!」
食後はご機嫌な唯兄と一緒に食器洗いをして、それらが片付くとお菓子作りを始めた。
翌朝、目を覚ますと明るい光が窓から差し込んでいた。
「晴れ……」
今日もあたたかい――もとい、暑くなるのかな。
「何を着ていこう……?」
少し考えて、藤宮の応援をしにいくのだから制服を着ることにした。
去年は幸倉運動公園へ行くこと自体に緊張していて、人目を引く藤宮の制服を着ていくことはできなかった。
今でも中学の同級生に会うのは怖い。でも、前ほどは怖くないかもしれない。
私には藤宮に友達がいるから。私の友達は藤宮にいるから――。
唯兄に催促されて、「もちろん」と答えた。
「アーモンドを少し多めに買ってきたから唯兄の好きなプラリネも作るよ」
「やったっ!」
食後はご機嫌な唯兄と一緒に食器洗いをして、それらが片付くとお菓子作りを始めた。
翌朝、目を覚ますと明るい光が窓から差し込んでいた。
「晴れ……」
今日もあたたかい――もとい、暑くなるのかな。
「何を着ていこう……?」
少し考えて、藤宮の応援をしにいくのだから制服を着ることにした。
去年は幸倉運動公園へ行くこと自体に緊張していて、人目を引く藤宮の制服を着ていくことはできなかった。
今でも中学の同級生に会うのは怖い。でも、前ほどは怖くないかもしれない。
私には藤宮に友達がいるから。私の友達は藤宮にいるから――。