光のもとでⅡ
嫌な思いはしてほしくない。でも、どうしたら嫌な思いをさせずに済むのかはわからない。
メールをやめることなく、嫌な思いをさせない方法などあるのだろうか。もし、メールのやり取りをやめたとしたら――。
「……俺はそんな要求をした覚えはない、って言われそう」
そう思うのは自己擁護かな。
あれもこれも、と欲張りなのは自分だと思う。でも、湊先生は何を手放すことも考えなくていいと言ってくれた。それはこういう場合も含むような気がして、何も失わずに前へ進む方法をひたすらに考えいていた。
少し早目に来たこともあり、去年と同じ、観覧席の最前列に座ることができた。
椅子に座ったとき、ここなら真白さんも誘えば良かっただろうか、と頭をよぎったけれど、今さらすぎる。それなら、
「次の試合は誘ってみようかな……」
メールをやめることなく、嫌な思いをさせない方法などあるのだろうか。もし、メールのやり取りをやめたとしたら――。
「……俺はそんな要求をした覚えはない、って言われそう」
そう思うのは自己擁護かな。
あれもこれも、と欲張りなのは自分だと思う。でも、湊先生は何を手放すことも考えなくていいと言ってくれた。それはこういう場合も含むような気がして、何も失わずに前へ進む方法をひたすらに考えいていた。
少し早目に来たこともあり、去年と同じ、観覧席の最前列に座ることができた。
椅子に座ったとき、ここなら真白さんも誘えば良かっただろうか、と頭をよぎったけれど、今さらすぎる。それなら、
「次の試合は誘ってみようかな……」