光のもとでⅡ
「先輩、外野を意識する余裕なんてあるんですか?」
にこりと笑った飛翔にボールを取られた直後、今まで聞こえていた女子の歓声とは異なる声が轟く。
「翠葉っっっ!?」
何かと思って声の発生源に目を向けると、そこには倒れた翠を囲むように人垣ができていた。
どうしたことか、隣のコートからも人が駆け寄る。
「朝陽っ」
審判をしていた朝陽に声をかけ、こちらのコートも一時中断させてから人垣のもとへ走った。
「翠葉っ、大丈夫? ね、翠葉っ!?」
嵐が頻りに声をかけていた。
「嵐、何があった?」
「司っ……隣のコートからボールが飛んできて翠葉に当たったのっ」
隣のコートが試合を中断している意味がようやくわかる。俺も膝をつき、翠の肩を叩きながら呼びかける。
にこりと笑った飛翔にボールを取られた直後、今まで聞こえていた女子の歓声とは異なる声が轟く。
「翠葉っっっ!?」
何かと思って声の発生源に目を向けると、そこには倒れた翠を囲むように人垣ができていた。
どうしたことか、隣のコートからも人が駆け寄る。
「朝陽っ」
審判をしていた朝陽に声をかけ、こちらのコートも一時中断させてから人垣のもとへ走った。
「翠葉っ、大丈夫? ね、翠葉っ!?」
嵐が頻りに声をかけていた。
「嵐、何があった?」
「司っ……隣のコートからボールが飛んできて翠葉に当たったのっ」
隣のコートが試合を中断している意味がようやくわかる。俺も膝をつき、翠の肩を叩きながら呼びかける。