光のもとでⅡ
「好きになってくれてありがとう。中学のときからずっと気にかけていてくれてありがとう。それと、これからも友達でいてくれるのもありがとう」
翠がこんな声で話すのだから、きっと表情も穏やかなのだろう。そう思えば少し苛立ちを感じる。
「なんか変な感じ。去年、デパートで会ったときはすごく緊張して告白したつもりだったんだ」
「……ごめんなさい」
ますますもって信じられない……。
翠はすでに一度告白されたことがあり、今のは二度目の告白だったらしい。
「謝らなくていいし……。今は振られるかもしれないって思って告白したけど、そんなに緊張はしてなかった。それよりも、振られたあと、友達を続けられるかそっちのほうが不安で……。こちらこそ、これからも友達でいてくれるのありがとう」
そろそろ出ていっても問題ないか……。
足を踏み出すと、翠と鎌田が握手を交わしているところだった。こちらを向いていた鎌田が俺に気づき、パッ、と翠の手を放す。
翠がこんな声で話すのだから、きっと表情も穏やかなのだろう。そう思えば少し苛立ちを感じる。
「なんか変な感じ。去年、デパートで会ったときはすごく緊張して告白したつもりだったんだ」
「……ごめんなさい」
ますますもって信じられない……。
翠はすでに一度告白されたことがあり、今のは二度目の告白だったらしい。
「謝らなくていいし……。今は振られるかもしれないって思って告白したけど、そんなに緊張はしてなかった。それよりも、振られたあと、友達を続けられるかそっちのほうが不安で……。こちらこそ、これからも友達でいてくれるのありがとう」
そろそろ出ていっても問題ないか……。
足を踏み出すと、翠と鎌田が握手を交わしているところだった。こちらを向いていた鎌田が俺に気づき、パッ、と翠の手を放す。