光のもとでⅡ
「こんなに自然と入院していることや手術を受けたことを話せたのは、きっと藤宮で出逢った友達やツカサのおかげ。伝えることが怖くなかった」
そっと翠の表情を盗み見ると、とても穏やかな顔で話していた。
ふたりは何度となくメールのやり取りをしているようだが、数件見る分には用件があり、それに対する返信であり、さらにそれに対する返信である、という内容ありきのやり取りだった。
数学の問題のやり取りがあったあと、初めて写真付きのメールが送られてきていた。そのメールの冒頭には、進級テストの結果が書かれており、春休みに部の人間と山に登ったことが書かれている。写真に写る場所が頂上であり、頂上に至るまでに見た高山植物などのことが書かれていた。
それらを読んで、「近況報告のメール」というものに納得する。
自分が翠に送りつけたアレは近況報告とは言えないし、手紙の役割を一切果たさないものだと改めて突きつけられた気分だった。
そっと翠の表情を盗み見ると、とても穏やかな顔で話していた。
ふたりは何度となくメールのやり取りをしているようだが、数件見る分には用件があり、それに対する返信であり、さらにそれに対する返信である、という内容ありきのやり取りだった。
数学の問題のやり取りがあったあと、初めて写真付きのメールが送られてきていた。そのメールの冒頭には、進級テストの結果が書かれており、春休みに部の人間と山に登ったことが書かれている。写真に写る場所が頂上であり、頂上に至るまでに見た高山植物などのことが書かれていた。
それらを読んで、「近況報告のメール」というものに納得する。
自分が翠に送りつけたアレは近況報告とは言えないし、手紙の役割を一切果たさないものだと改めて突きつけられた気分だった。