光のもとでⅡ
快諾してくれた佐久間さんにそれぞれの嗜好を伝えると、贈り物に相応しい品を勧められた。そのとき、
「クルーズのテーブルとソファは全部城井アンティークのものなんだよね。やっぱあそこの家具はいいよ。品がある」
俺は話の飛躍に付いていかれず、ずいぶんと間抜けな顔をしていたと思う。
「城井アンティークは知ってますが……え? どうしていきなりその話?」
「あれ? 若槻くんは知らない? 御園生の奥さんは旧姓が城井で、城井アンティークのお嬢さんなんだよ」
「……は?」
何がなんで、誰がなんですって……?
「だからさ、今回プラネットパレスのインテリア部門を任されていた城井碧さんは、城井アンティークのお嬢さんっていう話。結構有名だけど知らなかった?」
「あの、もう一度お願いしてもいいですか?」
「だからさ――」
こんなやり取りを数回繰り返してしまうくらいには寝耳に水だったわけで……。
俺は帰宅してからあんちゃんに向かってぶーぶー文句を言うことになった――。
「クルーズのテーブルとソファは全部城井アンティークのものなんだよね。やっぱあそこの家具はいいよ。品がある」
俺は話の飛躍に付いていかれず、ずいぶんと間抜けな顔をしていたと思う。
「城井アンティークは知ってますが……え? どうしていきなりその話?」
「あれ? 若槻くんは知らない? 御園生の奥さんは旧姓が城井で、城井アンティークのお嬢さんなんだよ」
「……は?」
何がなんで、誰がなんですって……?
「だからさ、今回プラネットパレスのインテリア部門を任されていた城井碧さんは、城井アンティークのお嬢さんっていう話。結構有名だけど知らなかった?」
「あの、もう一度お願いしてもいいですか?」
「だからさ――」
こんなやり取りを数回繰り返してしまうくらいには寝耳に水だったわけで……。
俺は帰宅してからあんちゃんに向かってぶーぶー文句を言うことになった――。