光のもとでⅡ
 あんちゃんが家でパソコンのパーツを用意してる時点で何かやらされるかな、とは思ってた。けど……うん、いいよいいよ。こういう場を作ってもらって、少しは使えるやつくらいに思ってもらえるに越したことはないからさ。
 少々斜に構えていた俺だけど、黄叔父さんはとても人当たりが柔らかく、碧さんの弟、というのがしっくりくる人だった。
 二階へ行くと名刺を取り出し、その裏に自分の自宅住所や電話番号も書いてくれた。
「いつでも来てよ」
「ありがとうございます……」
「唯、叔父さんちに行くときは必ず連絡つけてから行ったほうがいいよ。この人、国内滞在率が低めだから」
「ははは! そうなんだ。実は、仕事で海外にいることが多くてね。ま、ちょこちょこは帰ってきてるんだけど」
 叔父さんは頭を掻きながらガハハと笑う。正直、そこらに並ぶ調度品にそぐわない。「お上品」な感じがなくてなんとも親しみやすい。
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