光のもとでⅡ
この日、ようやく自分が「御園生唯芹」になれた気がした。
戸籍が変わるとか名前が変わるとか、そういうことではなく、きちんと「家族」に迎え入れられた気がして、心が満たされた。
リィたち家族に気持ちが満たされなかったわけじゃない。ただ、リィたちを越えたところにいた人たちに認められることで、本当の家族に迎えられた気がしたんだ。
少し考えてみると、結婚ってこんな感じなのかな、と思う。知らない人の中に入っていって「家族」になるって、こんな感じなのかな。
俺は幸倉の家に帰ると、充足感たっぷりで眠りについた。
夕飯とかシャワーとかどうでも良かった。ただ、この幸せに浸ったままぐっすり眠りたかったんだ――。
戸籍が変わるとか名前が変わるとか、そういうことではなく、きちんと「家族」に迎え入れられた気がして、心が満たされた。
リィたち家族に気持ちが満たされなかったわけじゃない。ただ、リィたちを越えたところにいた人たちに認められることで、本当の家族に迎えられた気がしたんだ。
少し考えてみると、結婚ってこんな感じなのかな、と思う。知らない人の中に入っていって「家族」になるって、こんな感じなのかな。
俺は幸倉の家に帰ると、充足感たっぷりで眠りについた。
夕飯とかシャワーとかどうでも良かった。ただ、この幸せに浸ったままぐっすり眠りたかったんだ――。