光のもとでⅡ
「あ、あのねっ、今日、須藤さんが調理スタッフに加わっているらしくて、さっき桃のシャーベットをいただいたの。須藤さんに会いに行きたいのだけど、案内してくれる?」
「……わかった」
 俺は先に立ち上がり、翠に手を差し出す。と、翠は静かに手を重ね、ゆっくりと立ち上がった。
 ひとまず、いつもと同じ動作を取れた自分に少しほっとした。
< 303 / 1,333 >

この作品をシェア

pagetop