光のもとでⅡ
Side 司 02話
なるべく人の少ない場所を歩き、声をかけてくる人間を適当にあしらって母屋へ向かう。
客という客は皆庭園に出ており、屋敷の中には給仕の人間が忙しく行き交う程度。そういう意味では、外にいるより遥かに心落ち着ける場所だったかもしれない。
調理室へ翠を連れていくと、翠に気づいた須藤さんが駆け寄ってきた。
「須藤さん、お久しぶりです」
「翠葉お嬢様、ご無沙汰しております」
「先日はホワイトデーのお菓子をありがとうございました。とっても美味しかったです。それから、先ほど静さんから桃のシャーベットをいただきました。そちらもとても美味しくて……。どうしてもお伝えしたくて、ここまで連れてきてもらいました」
「もったいないお言葉です。まだシャーベットが残っているのですが、司様とご一緒にいかがですか? あたたかいハーブティーもご用意いたします」
「わ、嬉しいです!」
「司様、すぐにご用意いたしますので応接室にてお待ちください」
客という客は皆庭園に出ており、屋敷の中には給仕の人間が忙しく行き交う程度。そういう意味では、外にいるより遥かに心落ち着ける場所だったかもしれない。
調理室へ翠を連れていくと、翠に気づいた須藤さんが駆け寄ってきた。
「須藤さん、お久しぶりです」
「翠葉お嬢様、ご無沙汰しております」
「先日はホワイトデーのお菓子をありがとうございました。とっても美味しかったです。それから、先ほど静さんから桃のシャーベットをいただきました。そちらもとても美味しくて……。どうしてもお伝えしたくて、ここまで連れてきてもらいました」
「もったいないお言葉です。まだシャーベットが残っているのですが、司様とご一緒にいかがですか? あたたかいハーブティーもご用意いたします」
「わ、嬉しいです!」
「司様、すぐにご用意いたしますので応接室にてお待ちください」