光のもとでⅡ
彼女を静さんのもとまでエスコートすると、俺は庭園のはずれにある東屋に向かって歩きだす。
そこで待っているのは雅。今日は雅と彼女を引き合わせる日でもあった。
引き合わせる時期を見計らっていて、気づけばこんなタイミングになってしまった。それでも、雅が日本を発つまでにセッティングできて良かったと思う。
「雅」
「秋斗さん……」
「やっぱり今日発つの?」
「えぇ……。その代わり、一時の便ではなく、三時過ぎの便に変更しました」
「そう」
「翠葉さんは……?」
「ついさっき、俺から静さんにエスコート権を渡してきたところ。ここへは静さんが連れてきてくれることになってるから安心して」
「……秋斗さんがエスコートしたともなれば、注目を浴びたのでは?」
「まぁね。でも、それを言うなら、俺の前にじーさんがエスコートしている時点で視線を集めることは必須だったと思う」
雅は、「あら……」と口元に手を添える。
そこで待っているのは雅。今日は雅と彼女を引き合わせる日でもあった。
引き合わせる時期を見計らっていて、気づけばこんなタイミングになってしまった。それでも、雅が日本を発つまでにセッティングできて良かったと思う。
「雅」
「秋斗さん……」
「やっぱり今日発つの?」
「えぇ……。その代わり、一時の便ではなく、三時過ぎの便に変更しました」
「そう」
「翠葉さんは……?」
「ついさっき、俺から静さんにエスコート権を渡してきたところ。ここへは静さんが連れてきてくれることになってるから安心して」
「……秋斗さんがエスコートしたともなれば、注目を浴びたのでは?」
「まぁね。でも、それを言うなら、俺の前にじーさんがエスコートしている時点で視線を集めることは必須だったと思う」
雅は、「あら……」と口元に手を添える。