光のもとでⅡ
「自己紹介、翠葉の番よ」
桃華さんに言われて席を立ち、私はいつもよりも小さな声で学年、クラス、役職、名前を述べた。最後にもう一度みんなに謝り、それからは誰の発言も一字一句聴き漏らさないよう、ミーティングに集中した。
ミーティングが終わると、
「あのっ、片付けと戸締り、私がやりますっ」
私は雑用を買って出た。上の空でいたことがどうしても決まり悪く、何かせずにはいられなかったのだ。
「あまり気にしなくていいよー?」
「そうそう、毎回ってわけじゃないし、誰だって上の空になることくらいあるよ」
嵐子先輩と朝陽先輩はそう言ってくれたけど、どうしても引け目を感じる。
「でも、やってくれるって言うならやってもらおっか」
優太先輩の言葉にみんなが頷いてくれ、私はほっとしていた。けれど、それも束の間。
みんなが図書室を出たあと、ツカサだけが図書室に残ったのだ。
ふたりきりになると途端に気まずくなる。それがここ最近の私たち。
ツカサの視線がこちらを向いているのはわかる。けれど、なんの会話もないことに居たたまれなくなり、不安に駆られて口を開いた。
桃華さんに言われて席を立ち、私はいつもよりも小さな声で学年、クラス、役職、名前を述べた。最後にもう一度みんなに謝り、それからは誰の発言も一字一句聴き漏らさないよう、ミーティングに集中した。
ミーティングが終わると、
「あのっ、片付けと戸締り、私がやりますっ」
私は雑用を買って出た。上の空でいたことがどうしても決まり悪く、何かせずにはいられなかったのだ。
「あまり気にしなくていいよー?」
「そうそう、毎回ってわけじゃないし、誰だって上の空になることくらいあるよ」
嵐子先輩と朝陽先輩はそう言ってくれたけど、どうしても引け目を感じる。
「でも、やってくれるって言うならやってもらおっか」
優太先輩の言葉にみんなが頷いてくれ、私はほっとしていた。けれど、それも束の間。
みんなが図書室を出たあと、ツカサだけが図書室に残ったのだ。
ふたりきりになると途端に気まずくなる。それがここ最近の私たち。
ツカサの視線がこちらを向いているのはわかる。けれど、なんの会話もないことに居たたまれなくなり、不安に駆られて口を開いた。