光のもとでⅡ
「でも、このままだと生徒会メンバーに迷惑かけたまま……」
「迷惑……?」
「ツカサが不機嫌だと、各所に被害が及ぶの……」
「あ~……それは想像できなくはないけど。でも、普段より無愛想になるとか、容赦ない感じが数割増しになる程度だろ?」
蒼兄は全く問題がないような言い方をする。けれど、
「一年生メンバーの飛翔くんに言われちゃった。中等部の頃は、こんなに気分にムラのある人じゃなかった、って。ツカサが変わったのが私の影響なら、悪影響でしかないんじゃないか、って」
「それはまた辛辣な言葉だな……。でも、二、三年メンバーは前の司より、今の司のほうが好きなんじゃない?」
「どうして……?」
「感情の起伏がない人間より、気分にムラがあって人間らしい司のほうが希少価値が高いと思うから」
「……意味がわからない」
「翠葉は、司の感情が見え隠れするのと、全く見えないのと、どっちがいい?」
「……見えるのがいい」
「迷惑……?」
「ツカサが不機嫌だと、各所に被害が及ぶの……」
「あ~……それは想像できなくはないけど。でも、普段より無愛想になるとか、容赦ない感じが数割増しになる程度だろ?」
蒼兄は全く問題がないような言い方をする。けれど、
「一年生メンバーの飛翔くんに言われちゃった。中等部の頃は、こんなに気分にムラのある人じゃなかった、って。ツカサが変わったのが私の影響なら、悪影響でしかないんじゃないか、って」
「それはまた辛辣な言葉だな……。でも、二、三年メンバーは前の司より、今の司のほうが好きなんじゃない?」
「どうして……?」
「感情の起伏がない人間より、気分にムラがあって人間らしい司のほうが希少価値が高いと思うから」
「……意味がわからない」
「翠葉は、司の感情が見え隠れするのと、全く見えないのと、どっちがいい?」
「……見えるのがいい」