光のもとでⅡ
Side 司 02話
翌日の日曜、俺は部活帰りに翠の携帯へ電話をかけた。
九コールしたところで、「ツカサ?」といつもと変わらない声が聞こえてくる。
電話をかけるなら十コールは鳴らしてほしい、というのが翠からの要望だった。
そんなに鳴らしたら寝ているときには起こすことになる。そう思った俺に対し、「十コール鳴らされたら絶対に起きられるから」と翠は正反対の持論を展開させた。
「悪い、起こした?」
『え? あ……ううん。今、お風呂から上がったところで……』
「あ、そう」
翠の趣味にはバスタイムというものがある。
シャワーや風呂は朝か夕方、もしくは汗をかいたときに入るものだと思っていた俺にはかなり衝撃的な趣味だった。
翠は趣味として時間を問わず好きな時間にバスタイムを楽しむ。それも、二十分三十分なんてかわいいものではなく、一時間半以上がデフォルト。
なんでそんなに風呂に時間がかかるのか理解しかねた俺は訊いたことがある。
九コールしたところで、「ツカサ?」といつもと変わらない声が聞こえてくる。
電話をかけるなら十コールは鳴らしてほしい、というのが翠からの要望だった。
そんなに鳴らしたら寝ているときには起こすことになる。そう思った俺に対し、「十コール鳴らされたら絶対に起きられるから」と翠は正反対の持論を展開させた。
「悪い、起こした?」
『え? あ……ううん。今、お風呂から上がったところで……』
「あ、そう」
翠の趣味にはバスタイムというものがある。
シャワーや風呂は朝か夕方、もしくは汗をかいたときに入るものだと思っていた俺にはかなり衝撃的な趣味だった。
翠は趣味として時間を問わず好きな時間にバスタイムを楽しむ。それも、二十分三十分なんてかわいいものではなく、一時間半以上がデフォルト。
なんでそんなに風呂に時間がかかるのか理解しかねた俺は訊いたことがある。