光のもとでⅡ
「そう。それらの行動すべてに対して謝りたい」
「……じゃぁ、もう、そういうの、しない……?」
「……あぁ」
 でも、それだけでは終われない。
「翠、俺は……どこまで自分を抑えられるのかがわからない」
「え……?」
「……付き合う前は手をつなぐことも抱きしめることも、そんなに意識していたわけじゃなくて……」
 翠は少しびっくりしたような目で俺を見た。
「でも今は――ありえないほど意識していて、翠ほど簡単に手をつなぐことはできない」
 こんな言い方じゃ翠には伝わらない。もっとストレートに言わないと伝わらない。
 そう思っていると、
「ツカサ……ひどい」
 翠が目に涙を滲ませ、声を震わせた。
「全然簡単じゃないっ。手つないでいいか訊くの、全然簡単じゃないっ。すごく……すごく勇気いるんだからっ」
 このタイミングで泣かれるとは思っていなかっただけに、俺は別の衝撃を受けていた。
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