光のもとでⅡ
「手……貸して」
ツカサの申し出にさらに息を呑む。
「本当に、どうしたの?」
「いいから手」
気づけば右手を取られていた。
あたたかい……。
久しぶりに感じるぬくもりは、じわりじわり、と肌を侵食していく。
この手はいつ解かれるのだろう……。
そんなことを考えていると、
「悪い……」
「……ツカサ?」
聞き間違いかと思って名前を呼んだ。でも、ツカサは次の言葉を発しない。
「……ツカサ、何に対して謝られたのかがわからないから、許そうにも許せないのだけど」
明らかに、いつものツカサとは違った。
どうしたら次の言葉を引き出せるかと考えていると、
「意図して避けてた……というか――」
その言葉にツキン、と胸に痛みが走る。
自分でも感じていたし、第三者に指摘もされていた。でも、本人に言われるのはまた違う痛みが生じる。
やっぱり、「もう好きじゃない」と言われるのか。それとも、「別れよう」と言われるのか――。
ツカサの申し出にさらに息を呑む。
「本当に、どうしたの?」
「いいから手」
気づけば右手を取られていた。
あたたかい……。
久しぶりに感じるぬくもりは、じわりじわり、と肌を侵食していく。
この手はいつ解かれるのだろう……。
そんなことを考えていると、
「悪い……」
「……ツカサ?」
聞き間違いかと思って名前を呼んだ。でも、ツカサは次の言葉を発しない。
「……ツカサ、何に対して謝られたのかがわからないから、許そうにも許せないのだけど」
明らかに、いつものツカサとは違った。
どうしたら次の言葉を引き出せるかと考えていると、
「意図して避けてた……というか――」
その言葉にツキン、と胸に痛みが走る。
自分でも感じていたし、第三者に指摘もされていた。でも、本人に言われるのはまた違う痛みが生じる。
やっぱり、「もう好きじゃない」と言われるのか。それとも、「別れよう」と言われるのか――。