光のもとでⅡ
「蒼樹さんっ!?」
「ごめん……。でも、急にキスしたくなることもあるし、抱きしめたくなることもある。翠葉の首筋には何を思うこともないけど、桃華の首筋なら釘付けになるよ」
桃華は腕の中でおとなしくなる。
こんなことを言って、俺はいったいどうするつもりなのか……。
いや、どうするつもりもない、かな。ただ、司の現状をちょっと知ってほしかっただけだ。
そっと腕を緩め桃華を解放する。と、桃華は俺の背後へ回った。
何かと思えば、きゅっ、と背後からしがみつかれる。
「桃華……?」
「ごめんなさい……。藤宮司に対してはいやらしいと思いました。でも――蒼樹さんに対してはそう思わなくて……自分がどれほど利己主義なのかと――」
どんどん声が小さくなっていく様がかわいすぎた。
困ったな……。
「桃華さん、あまりかわいいことを言ったりしたりしないでくださいね? お兄さん、ちょっと困ってしまうので」
「え……?」
背後から顔を覗かせた桃華をもう一度腕に閉じ込め、桃華が俺を見上げた瞬間にキスをした。
「ごめん……。でも、急にキスしたくなることもあるし、抱きしめたくなることもある。翠葉の首筋には何を思うこともないけど、桃華の首筋なら釘付けになるよ」
桃華は腕の中でおとなしくなる。
こんなことを言って、俺はいったいどうするつもりなのか……。
いや、どうするつもりもない、かな。ただ、司の現状をちょっと知ってほしかっただけだ。
そっと腕を緩め桃華を解放する。と、桃華は俺の背後へ回った。
何かと思えば、きゅっ、と背後からしがみつかれる。
「桃華……?」
「ごめんなさい……。藤宮司に対してはいやらしいと思いました。でも――蒼樹さんに対してはそう思わなくて……自分がどれほど利己主義なのかと――」
どんどん声が小さくなっていく様がかわいすぎた。
困ったな……。
「桃華さん、あまりかわいいことを言ったりしたりしないでくださいね? お兄さん、ちょっと困ってしまうので」
「え……?」
背後から顔を覗かせた桃華をもう一度腕に閉じ込め、桃華が俺を見上げた瞬間にキスをした。