光のもとでⅡ
「これ、お詫びのお茶」
唯兄だけかと思ったら蒼兄も一緒だった。トレイにカップが三つ載っているということは、ここでティータイムにするつもりなのだろう。
ふたりは部屋に入ると、クローゼットにかけてある洋服に釘付けになった。
「明日それ着ていくのっ!?」
「それを着ていくのかっ!?」
ふたりが、「それ」と指差したのは黒いミニスカワンピース。
「……まさか。これを着ていく勇気はないよ。ワンピースを全部出して見ていただけ」
苦笑しながら問題のワンピースをクローゼットへ戻す。と、ふたりは心底ほっとした顔をした。
「で? 何着ていくの?」
唯兄に改めて訊かれ、悩んでいることを打ち明ける。
「チュニックにレギンス、ってスタイルだけはやめようと思って」
「あぁ、普段着てるルームウェアっぽいもんね」
「そうなの」
そこで再度並べたワンピースに目を向ける。
唯兄だけかと思ったら蒼兄も一緒だった。トレイにカップが三つ載っているということは、ここでティータイムにするつもりなのだろう。
ふたりは部屋に入ると、クローゼットにかけてある洋服に釘付けになった。
「明日それ着ていくのっ!?」
「それを着ていくのかっ!?」
ふたりが、「それ」と指差したのは黒いミニスカワンピース。
「……まさか。これを着ていく勇気はないよ。ワンピースを全部出して見ていただけ」
苦笑しながら問題のワンピースをクローゼットへ戻す。と、ふたりは心底ほっとした顔をした。
「で? 何着ていくの?」
唯兄に改めて訊かれ、悩んでいることを打ち明ける。
「チュニックにレギンス、ってスタイルだけはやめようと思って」
「あぁ、普段着てるルームウェアっぽいもんね」
「そうなの」
そこで再度並べたワンピースに目を向ける。