光のもとでⅡ
「……手、つないでもいい?」
訊くと、ひどく驚いた顔をされた。
「あのっ、だめだったらいいのっ」
「……いや、だめじゃないけど……」
「本当?」
ツカサは答える代わりに私の手を取る。
ツカサの手はいつもあたたかい。じんわりと熱が伝わってくるのがとても気持ちよかった。
「……相変わらず冷たい手」
「あ、ごめんっ」
反射的に手を引こうとしたら、いっそう強く握られた。
「別に責めてるわけじゃない。一感想」
「……ツカサの手はいつもあたたかいね」
言葉なく時間が過ぎていく。
ツカサは右手でカップを持ち、私は左手でカップを持ち、それぞれ口へ運ぶ動作のみ。
このカップが空になったら手を離さなくちゃいけないんだろうな。
そう思うと、自然と飲むのはゆっくりになった。
訊くと、ひどく驚いた顔をされた。
「あのっ、だめだったらいいのっ」
「……いや、だめじゃないけど……」
「本当?」
ツカサは答える代わりに私の手を取る。
ツカサの手はいつもあたたかい。じんわりと熱が伝わってくるのがとても気持ちよかった。
「……相変わらず冷たい手」
「あ、ごめんっ」
反射的に手を引こうとしたら、いっそう強く握られた。
「別に責めてるわけじゃない。一感想」
「……ツカサの手はいつもあたたかいね」
言葉なく時間が過ぎていく。
ツカサは右手でカップを持ち、私は左手でカップを持ち、それぞれ口へ運ぶ動作のみ。
このカップが空になったら手を離さなくちゃいけないんだろうな。
そう思うと、自然と飲むのはゆっくりになった。