光のもとでⅡ
今まで私が見てきた格好とさほど変わらないため、変にドキドキしないで済みそう。でも、待ち合わせは思っていたとおりにはいかなかった。
「ツカサは何分のバスに乗ったの?」
「バスには乗ってない」
「え?」
「ちょうどいいバスがないから警護班に車を出してもらった」
私は疑問に思う。
「ちょうどいいバスはあったでしょう? 学校前のバス停に四十分発があったよ?」
「駅で待ち合わせたいって言ったのは誰?」
「私だけど……」
それが何……?
「駅で十一時に待ち合わせだと必然的に同じバスに乗ることになるだろ。そしたら翠は間違いなく一本早いバスに乗る。そこまでわかっていて、待たせることになるバスに乗るとでも?」
全部読まれていたことが恥ずかしくて私は俯いた。
バスの中でも思ったけど、やっぱりバス停で待ち合わせて一緒に来れば良かったのかな。
「ツカサは何分のバスに乗ったの?」
「バスには乗ってない」
「え?」
「ちょうどいいバスがないから警護班に車を出してもらった」
私は疑問に思う。
「ちょうどいいバスはあったでしょう? 学校前のバス停に四十分発があったよ?」
「駅で待ち合わせたいって言ったのは誰?」
「私だけど……」
それが何……?
「駅で十一時に待ち合わせだと必然的に同じバスに乗ることになるだろ。そしたら翠は間違いなく一本早いバスに乗る。そこまでわかっていて、待たせることになるバスに乗るとでも?」
全部読まれていたことが恥ずかしくて私は俯いた。
バスの中でも思ったけど、やっぱりバス停で待ち合わせて一緒に来れば良かったのかな。