光のもとでⅡ
見ていたことを気づかれただけでも恥ずかしいと思うのに、そのうえ「格好いい」とはどうしても言える気がしなかった。
どうしてかな……藤の会のときは言えたのに。
「……お店、どこにあるの?」
「デパート裏の大通りを右折して、信号ふたつ目を左折したところ。ウィステリアホテルの料理長の弟がやっている店。自然食のビュッフェだから、食べられるものを選んで食べればいい」
ツカサの気遣いが嬉しかった。
「ありがとう……」
「どういたしまして」
お店の前には人が数人並んでいた。ツカサはそれらを気にせず進むと受付で名前を口にする。どうやら予約を入れていたらしい。
案内されたのは窓際の席。半日陰の中庭には玉砂利が敷かれており、バランスよく植物が植えられている。店内は白とダークブラウンというシンプルな色調。
店内の突き当たりに料理が並ぶ一角があり、おかずは全部で三十種類あるという。交代で料理を取りに行ったものの、ふたりが選んできたものは似たり寄ったりのおかず。そんな些細なことが嬉しくて、思わず表情が緩む。
どうしてかな……藤の会のときは言えたのに。
「……お店、どこにあるの?」
「デパート裏の大通りを右折して、信号ふたつ目を左折したところ。ウィステリアホテルの料理長の弟がやっている店。自然食のビュッフェだから、食べられるものを選んで食べればいい」
ツカサの気遣いが嬉しかった。
「ありがとう……」
「どういたしまして」
お店の前には人が数人並んでいた。ツカサはそれらを気にせず進むと受付で名前を口にする。どうやら予約を入れていたらしい。
案内されたのは窓際の席。半日陰の中庭には玉砂利が敷かれており、バランスよく植物が植えられている。店内は白とダークブラウンというシンプルな色調。
店内の突き当たりに料理が並ぶ一角があり、おかずは全部で三十種類あるという。交代で料理を取りに行ったものの、ふたりが選んできたものは似たり寄ったりのおかず。そんな些細なことが嬉しくて、思わず表情が緩む。