光のもとでⅡ
Side 司 01-01話
公園を一周して駅ビルへ戻ると、次なる目的地、本屋へ向かった。
エスカレーターで八階まで上がると、翠は目を丸くしてフロアを見回す。
「広いとは聞いていたのだけど、ワンフロア全部本屋さんなのね?」
どうやら、藤倉のデパートや楽器店には来ることがあっても、駅ビルへ立ち寄ることはなかったらしい。聞くところによると、駅ビルへ来たのはバレンタインのとき一度のみとのこと。
翠がよく行く本屋は、幸倉と藤倉の間にあるショッピングモール内の本屋。そこは趣味関連の書籍は充実しているが、そのほかは幅広く新刊が取り揃えられている程度だという。
「本屋には地域性が表れると思う。この本屋は趣味に関する本は広く浅くの取り扱い。でも、中高の参考書や専門書関連は豊富。ほか、売れてる小説は初刊から最新巻まで揃っていると思う」
フロア案内板の前でそんな説明をすると、
「ツカサが見るのは医学専門書?」
「藤倉キャンパスには医学部がないから、ここはそれほど医学書は置いてない。医学書が揃っているのは支倉駅の本屋」
エスカレーターで八階まで上がると、翠は目を丸くしてフロアを見回す。
「広いとは聞いていたのだけど、ワンフロア全部本屋さんなのね?」
どうやら、藤倉のデパートや楽器店には来ることがあっても、駅ビルへ立ち寄ることはなかったらしい。聞くところによると、駅ビルへ来たのはバレンタインのとき一度のみとのこと。
翠がよく行く本屋は、幸倉と藤倉の間にあるショッピングモール内の本屋。そこは趣味関連の書籍は充実しているが、そのほかは幅広く新刊が取り揃えられている程度だという。
「本屋には地域性が表れると思う。この本屋は趣味に関する本は広く浅くの取り扱い。でも、中高の参考書や専門書関連は豊富。ほか、売れてる小説は初刊から最新巻まで揃っていると思う」
フロア案内板の前でそんな説明をすると、
「ツカサが見るのは医学専門書?」
「藤倉キャンパスには医学部がないから、ここはそれほど医学書は置いてない。医学書が揃っているのは支倉駅の本屋」