光のもとでⅡ
「音楽と写真は芸術系の大学か専門学校。……植物もそっか。専門学校もあるし、大学の園芸学科でも勉強できる」
「でも、それを仕事にできるかが不安で……。どれも決して安くはない授業料を払うので」
高崎さんは、「なるほど」と口にして、何か考えているような顔つきになる。
「ま、そうだよね。音大は授業料高いことで有名だし、音楽や写真って芸術方面は仕事になるかならないかは結構シビアだ。でも、授業料にお金がかかることをそこまできちんとわかっているのなら、その授業料に見合う技術や知識を身に付ければいいんだよ」
「あ……」
「授業料って、本来はそういうもの」
高崎さんの言葉はストン、と胸に収まった。
「高崎さんは今でも樹木医になりたいと思っていますか? 今の仕事に満足していますか?」
高崎さんはにこりと笑む。
「樹木医の資格は絶対に取るよ。それから、今の仕事に満足しているか、っていう質問だけど、これはどうかな……? 植物に携わる仕事をしていることに感謝はしているけど、満足はしていないかも。まだやりたいことがあるんだ」
「やりたいこと……?」
高崎さんはコクリと頷く。
「でも、それを仕事にできるかが不安で……。どれも決して安くはない授業料を払うので」
高崎さんは、「なるほど」と口にして、何か考えているような顔つきになる。
「ま、そうだよね。音大は授業料高いことで有名だし、音楽や写真って芸術方面は仕事になるかならないかは結構シビアだ。でも、授業料にお金がかかることをそこまできちんとわかっているのなら、その授業料に見合う技術や知識を身に付ければいいんだよ」
「あ……」
「授業料って、本来はそういうもの」
高崎さんの言葉はストン、と胸に収まった。
「高崎さんは今でも樹木医になりたいと思っていますか? 今の仕事に満足していますか?」
高崎さんはにこりと笑む。
「樹木医の資格は絶対に取るよ。それから、今の仕事に満足しているか、っていう質問だけど、これはどうかな……? 植物に携わる仕事をしていることに感謝はしているけど、満足はしていないかも。まだやりたいことがあるんだ」
「やりたいこと……?」
高崎さんはコクリと頷く。