光のもとでⅡ
音楽においては演奏技術に加え、まだまだ知らないことがたくさんある。カメラもそうだけれど、趣味として続ける分にはさほど困るものではない。自道に勉強すればいい気すらする。植物に関しても、本から得られる知識に満足してしまう程度だ。「もっと知りたい」と欲するのは音楽の知識。でも、ピアノ講師やハープ講師、学校の先生になりたいか、と問われると疑問が残る。
それを高崎さんに話すと、
「その道の勉強をしたからといって、必ずしもその道の職業に就くとは限らないよ。俺もこのとおり、行き当たりバッタリだしね。だから、もしかしたら音楽を勉強しているうちに何かが見えてくるかもしれないよ。それはきっと、現時点では見えないものじゃんじゃないかな」
「進んでみないと見えないもの……?」
「そう。まずは一歩踏み出してみたらどうだろう?」
一歩、踏み出す……。
「因みに、植物のことを知りたいなら、俺でよければ教えるよ? 学校が半日で終わる土曜日や休みの日曜日。翠葉ちゃんの都合のいい日に俺の仕事のアシスタントしない?」
「いいんですかっ!?」
「お給料は出ないけどいい?」
「かまいませんっ」
それを高崎さんに話すと、
「その道の勉強をしたからといって、必ずしもその道の職業に就くとは限らないよ。俺もこのとおり、行き当たりバッタリだしね。だから、もしかしたら音楽を勉強しているうちに何かが見えてくるかもしれないよ。それはきっと、現時点では見えないものじゃんじゃないかな」
「進んでみないと見えないもの……?」
「そう。まずは一歩踏み出してみたらどうだろう?」
一歩、踏み出す……。
「因みに、植物のことを知りたいなら、俺でよければ教えるよ? 学校が半日で終わる土曜日や休みの日曜日。翠葉ちゃんの都合のいい日に俺の仕事のアシスタントしない?」
「いいんですかっ!?」
「お給料は出ないけどいい?」
「かまいませんっ」