光のもとでⅡ
「そんなふうに言わなくても……」
どんな言葉を繰り出そうともツカサの笑みが緩まる気配はなく、
「もう……どうしたら許してくれるの?」
ツカサは急に真顔になって、
「キスしてくれたら?」
「なっ――」
私が一歩身を引くと、引いた分だけツカサが踏み出した。
「嘘。でも、キスはさせて」
私は玄関のドアを背に、ツカサに口付けられた。
唇が離れると、ツカサは何事もなかったかのようにいつもの部屋へと私を促す。
急にキスされるといつも以上に心臓がドキドキする。なのに、ツカサにはなんの変化も見られない。
私だけが動揺しているみたいで、ちょっと悔しい――。
「お茶淹れてくる」
「あ、自分でするよっ――」
慌てて立ち上がろうとしたら、
「だからさ、今日は誕生日を祝う日じゃないの? それとも何、祝わせるつもりがないの?」
「そんなつもりは……」
「とりあえず、部屋で待ってて」
「はい……」
私は渋々ラグに腰を下ろした。
どんな言葉を繰り出そうともツカサの笑みが緩まる気配はなく、
「もう……どうしたら許してくれるの?」
ツカサは急に真顔になって、
「キスしてくれたら?」
「なっ――」
私が一歩身を引くと、引いた分だけツカサが踏み出した。
「嘘。でも、キスはさせて」
私は玄関のドアを背に、ツカサに口付けられた。
唇が離れると、ツカサは何事もなかったかのようにいつもの部屋へと私を促す。
急にキスされるといつも以上に心臓がドキドキする。なのに、ツカサにはなんの変化も見られない。
私だけが動揺しているみたいで、ちょっと悔しい――。
「お茶淹れてくる」
「あ、自分でするよっ――」
慌てて立ち上がろうとしたら、
「だからさ、今日は誕生日を祝う日じゃないの? それとも何、祝わせるつもりがないの?」
「そんなつもりは……」
「とりあえず、部屋で待ってて」
「はい……」
私は渋々ラグに腰を下ろした。