光のもとでⅡ
「栞の天然石と同じ……?」
「そう。同じもので作ってもらった」
 ツカサはブレスレットを手に取り、私の手首につけてくれた。そして、箱の台紙裏からもうひとつのチャームを取り出すと、交換していた携帯と一緒に渡される。
「これを使えば携帯ストラップにもなる。……ただし、秋兄がプレゼントしたストラップを外さないと付けられない」
 急に二者択一を突きつけられ息を呑む。次のアクションを起こせずにいると、
「火、そろそろ消したほうがいいと思うけど?」
「あ、うんっ」
 私は慌ててキャンドルの火を吹き消した。
 真っ暗になった室内には、窓からわずかな光が差し込む。しかし、その光はデスクを照らすばかりで、ベッド際の私たちには届かない。
 すぐに照明を点けてくれるだろう。そう思っていたけれど、部屋は一向に明るくならなかった。
「ツカサ……?」
 隣にいるツカサを見ると、じっとこちらを見る目があった。
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